失敗しないiPadの選び方!iPadのモデルを徹底比較

今では数多くのモデルが発売されているiPad。でも、Apple公式サイトを見ると多すぎてどれが一番いいのかなんて分からないですよね。そこで今回は、どんな人にどのモデルがオススメなのかを徹底的にご紹介していきます。この記事を読むことで、

  • iPadのモデルごとの機能の違いがわかる
  • 各機種の「ポイント」がわかる
  • 自分に合ったiPadのモデルがどれなのかわかる

ようになっています。これからiPadを購入しようか迷っている人は是非とも参考にしてくださいね。

エントリーモデルだけど9割方の人は足りる、iPad(無印)

まずは一番オススメできるモデルから。僕も数ヶ月前まではこのモデルに相当する「iPad(第6世代)」を使っていました。

エントリーモデルだけど9割方の人は足りる、iPad(無印)
少し前まで使っていた「iPad第6世代」

現時点で最もオススメできるモデルはiPad(無印)になります。これ、実は一番安いiPadのモデルなんですが、Appleなりの考え方が徹底されおり、ただただ「安いだけ」ではありません。日本人には「安かろう、悪かろう」というイメージがありますが、このiPadはそうではない。どんな特徴を持つデバイスなのか徹底的に紹介していきます。

「安い」iPadではなくて「不要なものはついていない」iPad

まず、いわゆる「兼価版」として発売されているiPad 第8世代。幅広くiPadを初めて触る人たち、とりわけ学生もターゲットにしたiPadです。が、勘違いしている人がいる。「安い」=「何か犠牲にしている」と感じている人が多いんですよね。でもそんなことありません。

言い方を変えただけといえばそれだけですが、簡単にいうと「不要なものはついていない」iPadになります。iPad Air4やiPad Proは全面タッチパネルとなり、さらにはApple Pencilでの書き心地を向上させるためディスプレイのガラス部分を薄くしています。また、iPad Proはより鮮やかに色を表現することができたり、リフレッシュレートが高い、すなわちモニターによりはやく描写が行われます。

でも、これってはっきり言ってノート取ったりする程度では分かりません。画面のベゼル(モニターがない部分)が広いのは仕方ありませんが、リフレッシュレートとか色の鮮やかさなんて、はっきり言ってプロにしか分かりません。iPad ProやiPad Airはプロも意識した製品ですからプロしかわからないことだって機能を搭載するわけです。

でも、日常で使うだけならそんな性能は必要ない。しかし、Appleなりの「正義」もあります。

チップは最新のものを必ず搭載する

ということ。チップ、すなわちコンピューターを動かす心臓となる部分は、必ず最新のものを搭載します。これはiPhoneの中で兼価版と位置付けられているiPhone SEなどでも同じ。チップの性能は、動画編集をガンガンするだとか、3Dのゲームをやりまくるだとか、そういうことがない限りは初めのうちはなかなか実感できません。が、性能が低いと数年経った時、動きがもたつくことがあります。Androidスマホを過去に2台使いましたが、チップが弱いがために最新のものを購入しても使えるのは2年。でも、Appleは必ず最新のチップを搭載するために、数年経った後でもまだまだ使えるような性能を持つチップなのです。「長く使えるように」ということを考えたとき、チップの性能は非常に重要なのです。Appleは兼価版でも必ず最新のチップを搭載しています(製造ラインを全て最新のものに統一する事によるコスト削減など、相乗効果もあるのでしょう)。

ということで「性能を犠牲にしたiPad」ではなくて「不要なものはついていない」iPadというのが僕の中での位置付けです。

コスパ重視で大学生への人気は高い!

そしてやっぱり安い。これはでかい。

iPad Air4に比べて3分の2程度の価格、そしてiPad Proに比べると半額程度の価格です。

先ほども書いたように、最新のチップを搭載しているのにこれは結構でかい。逆に、iPad Air4やiPad Proはディスプレイや磁気吸着するApple Pencilのドックにいくらコストをかけているんだ!という感じにすらなってしまいます。

この安さから、特に大学生には人気が高い。Apple Pencilを使うことができるiPadであるため普段ノートを取ることにだって使える。でも安い。大学生を見ていると、iPadを使っている学生のうち9割くらいがこのiPad第6世代・第7世代・第8世代を使っている印象です。先ほども書いたように「何かを犠牲にしたiPad」ではなく「不要なものをつけていないiPad」であり、性能はこれで十分ですから。

コスパ重視で大学生への人気は高い!
大学生はiPad(無印)を使っている人が多いですよねえ

Apple Pencil第1世代のみ対応がちょっと…

唯一の弱点がここ。Apple Pencilが第1世代にしか対応していない点です。

Apple Pencil第2世代は磁気充電に対応し、表面が少しざらざら、そして消しゴムツールなどに変えられるセンサーがついています。第1世代を2年以上使い、そこから第2世代Apple Pencilに乗り換えた僕からしたら、やっぱり第2世代Apple Pencilの方が使いやすい。これは紛れもない事実だと思います。

コスパとデザイン性重視ならiPad Air4も!

続いて紹介するのがiPad Air4。僕自身も今、メインの機種として使っているiPadです。

コスパとデザイン性重視ならiPad Air4も!
現在愛用しているiPad Air4

やや重たい作業をするならコスパ最強

やや重たい作業をするならコスパは最強です。A14チップを搭載し、現時点でのiPad系列のチップとしては最高峰です。

また、iPad Air4はついにUSB-Cを搭載したことにより、使うことができる周辺機器が大幅に増えました。ハードディスクやSSDなども利用することができます。またディスプレイ接続のためのケーブルについても、以前のLightning端子ではApple純正のお高いものしか当てになりませんでしたが、USB-Cに対応したことによってサードパーティ製のものも十分使えるようになりました。これにより、ディスプレイポートに加えてUSBポートやSDカードスロットなどまで備えた複合的なアダプターも使えるようになります。これはでかい。

やや重たい作業をするならコスパ最強
アダプらーも使うことができる

また、Magic Keyboard for iPadに正式に対応しました。僕は購入していませんが、iPadをMacのように使いたい場合は重宝するでしょう。

Apple Pencil第2世代に対応

iPad第8世代と一番違うと感じるのが「Apple Pencil第2世代を使うことができる」ということ。これ、正直かなりでかいです。

やや重たい作業をするならコスパ最強
Apple Pencil第2世代に対応

数ヶ月前まで兼価版モデル(iPad第6世代)を使っていたためApple Pencil第1世代を使っていました。これとは利便性が大違い。先ほども少し書いたように、Apple Pencil第1世代に対し、第2世代では評判が悪かった箇所を特に重点的に改良が行われました。その結果、第2世代にしかない特徴として、

  • iPadの側面に磁気で装着して充電することができる
  • Apple Pencilの人差し指に当たる部分をダブルタップすると消しゴムツールなどに変更することができる
  • 光沢のない仕上げで滑らない
  • 充電する際にiPadと接する面が平らになっており、転がらない

などの特徴があります。なお、Lightning端子での接続が前提となるiPad第1世代には対応していませんので注意しましょう。

ホームボタンなしでTouch ID搭載も◎!

そしてもうひとつ、iPad第8世代とは異なり、外観はiPad Proに近い、いやほぼ同一のものとなりました。ホームボタンは廃止され、ベゼルが狭くなっています。

また、側面はフラットなデザインとなっています。しかし、Touch IDが搭載されているのは大きな魅力。特に外出先ではマスクをしながら操作することが増えた昨今、機動性の高いiPadを外に持ち歩いて、特に僕のように旅行をしながら使う場合はTouch IDかFace IDかの違いはかなり大きい。

電源ボタンの箇所に、今までより小さな指紋認証センサーが搭載されています。ただし、今までよりセンサーを小さくした分、指紋認証が反応しにくくなったのも確か。第6世代の時はもう少し素早くちゃんと反応していたような感じがしています。

コンパクトさ重視ならiPad mini、でもiPhoneで事足りたり

続いてご紹介するのがiPad mini。その名の通り「ミニ」サイズのiPadであり、これは比較対象というよりはコアな固定ユーザーがいるといった印象です。

コンパクトさ重視ならiPad mini、でもiPhoneで事足りたり
Apple公式サイトより

コンパクトさ重視の固定客向けiPad

このiPadはいわば「iPadらしくない」という感じすらします。iPadを小型化したという言い方もできるし、iPhoneを大型化したという言い方もできてしまう。それがiPad miniです。

実際に途中でiPadからiPad miniに乗り換えた人のほとんどが「画面が小さすぎて期待外れだった」といいます。

でも一定数に固定客がいる。僕は、

  • iPadをノートや動画再生モニターに使いたいならフルサイズ(iPad,iPad Air,iPad Pro)
  • iPadを手帳のような感覚で、片手に持って使いたいならiPad mini

だと思っています。逆に後者の使い方をしたい人にとってiPadは大きすぎるものであり、結果としてiPad miniに固定するわけです。

したがって、同じことの繰り返しになりますが、iPad miniは「自分はiPad miniしかありえん!」という人が使うものだと思っています。少なくとも僕の使い方では、iPad miniは目的に合いません。

iPad(無印)より高価だが…

実はiPad mini、iPad第8世代より高価なのです。

理由は幾つかあると思いますが、iPad miniユーザーはコアなユーザーが多いため、ディスプレイなどでの性能を要求するユーザーが多いことが理由にあると思われます。iPad miniは先ほども書いたように、小さいサイズだけどアクティブに使いたいという人が多いと思われます。

でも、実際に家族が持っているのですが小さい割にパワーはすごい。そしてやっぱり片手で持てる。他のiPadにはない「コンパクトさ」を兼ね備えているのです。もちろん、軽さもiPadの中では群を抜いています。

iPad(無印)より高価だが…
Apple公式サイトより

完全にプロ向け、iPad Pro

最後に、こんなところ解説書くまでもない気がしますが、iPad Proについて。iPad ProなんてレベルのハイスペックiPadを購入する人は、こんな記事を読まなくても自分でiPad Proのスペックが分かりますよね、って感じもしなくはない。

完全にプロ向け、iPad Pro
Apple公式サイトより

M1チップを搭載し、もはやソフトが追いつけないレベルまで到達したiPad Pro2021年モデル

2021年春に発売されたiPad Proは、M1チップを搭載しました。M1チップは今までのAppleのチップ製造経験を基に、Macに搭載するためのApple製シリコンとして初めて開発した製品です。

Macに搭載するスペックのチップがM1チップであり、実際に僕自身もM1チップ搭載のMacBook Proを使っていますが動画編集などの作業でもそのクオリティは素晴らしい。Intel製のチップの性能を圧倒的に凌ぐような勢いです。Macに搭載しても圧倒的なクオリティを誇るM1チップを、iPadに移植したのがこのiPad Pro。僕は購入しておらず、周りに持っている人もいませんが噂を聞く限り「ハード(チップなど)が進化しすぎて、ソフト(アプリなど)が追いついておらずもはや性能がわからない」なんてことを耳にします。

というくらい高性能なiPadが2021年モデルのiPad Proです。WWDC2021では、iPadのswift Playgroundでアプリの開発&App Storeへのリリースまでができるようになるとの発表がありました。僕としてはPro Apps(Final Cut ProやLogic Proなど)もiPadへ対応させて欲しい。そのうち、ソフトが追いつくことを期待しています。

やっぱりプロ向け

ということでごだごだ書いてきましたが、簡単にいうと「プロ向け」なのがiPad Pro。デベロッパーや動画編集をがっつりするだとか、そういった人たち以外はその性能を十分に発揮させるような使い方はできないでしょう。

Magic KeyboardなどでiPadをほぼパソコンのように使うことができるようになりつつあります。M1チップを搭載ともなればもはやタブレットの域ではなくパソコンの域です。Adobeも次第にiPadアプリにも力を入れつつあるので、クリエイティブな作業を日頃からプロフェッショナルに行う人は、このiPad Proを選んでもいいでしょう。

iPad Proなら12.9インチモデルがある!

プロ向けと言いましたが、唯一考えられるのがこれ。

iPadの中で唯一、iPad Proには12.9インチモデルがあります。A4用紙を広げたより大きいくらいのディスプレイを備えています。この大画面はiPad Proにしかない。というより、iPad Pro以外にはディスプレイサイズの選択肢というものがありません。Apple Pencilの発売により、より大画面でクリエイティブな作業を、具体的にはイラストを描くなどの作業をしたいというニーズが高まったために大画面モデルが発売されたのでしょう。

あえて素人がiPad Proを買う理由といえばここくらいしか見当たりませんが、でも単に大画面のために10万円以上かけるのか…という感じがとてもしてしまいます。

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